このページでは、発毛効果のある主成分として非常に注目を集めている「ミノキシジル」について紹介しています。どのようなもので、具体的にどんな効果が期待できるのかなどをまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
「ミノキシジル(Minoxidil)」は、もともと「アップジョン社(現Johnson&Johnson社)」が血管拡張薬として開発された成分です。その後、厳しい臨床試験を経て壮年性脱毛症における「発毛」と「脱毛(抜け毛)の進行予防」の効果が認められたことから、薄毛(AGA)治療薬に多く用いられるようになりました。
現在では医薬品としての発毛剤に含まれており、世界90カ国以上で承認され、使用されています。
なお、ミノキシジルを使用した薬には外用薬と内服薬がありますが、市販の発毛剤として認められているのは外用薬のみです。
ミノキシジルは「血行を促進する」「毛母細胞(毛を作る場所)を活性化させる」という2つの働きによって、髪が抜けている箇所に毛を生やす効果をもたらします。ミノキシジルが毛細血管を広げて血行が促進されると、髪の細胞に栄養が届きやすくなります。細胞に栄養が届くと、新しい髪が育ちやすくなり、髪の毛が生えやすくなる、ということです。
また「毛母細胞」とは、髪の毛を生やすために非常に重要な役割を果たす細胞のこと。これが活性化し、細胞分裂を繰り返すようになることで、新しい髪が生成されるようになるのです。
ミノキシジルには「内服薬」と「外用薬」の2種類があり、効果が少しずつ異なっています。
ミノキシジルの内服薬は、ミノキシジルを血流にのせて細胞まで届けてくれます。成分の浸透率が高く、外用薬よりも発毛効果が高いとされています。
ミノキシジルの外用薬は、臨床試験が行われ、効果が実証されています。「日本皮膚科学会ガイドライン」や医薬品メーカーの公式サイトなどでは、「6ヶ月間使い続けた9割以上の外用薬使用者に薄毛の改善効果が見られた」「94%の人に抜け毛の減少や産毛の発毛という変化が確認できた」というデータが公表されています。
ただ、「抜け毛の減少」については、内服薬よりは実感がないようです。外用薬についてはドラッグストアなどで購入できるため、興味のある方は購入して使用してみてはいかがでしょうか。
発毛・育毛において効果の期待できるミノキシジルですが、副作用も報告されています。起こりやすい副作用としては、「頭皮のかゆみやかぶれ」「頭痛」「動悸」「めまい」などが挙げられます。
中でも頭痛や動悸などは主に内服薬を服用した際に起きるもので、ミノキシジルの持つ「血行を促進する」という作用に伴い、成分が血液に入って全身に流れることが理由となるようです。
一方で、外用薬については成分を直接血液に取り込むというわけではないので、頭痛や動悸などは起きにくくなっています。ただ、もし万が一ミノキシジルによって副作用が起きてしまったということであれば、使用を中止すると共に、できる限り速やかに病院で診察を受けるようにしてください。
ミノキシジルを使用する、使用を続けるにあたり、気になるポイントはいくつかあるかと思います。以下、主だったものを紹介していきます。
ミノキシジルの使用を始めた当初は、抜け毛が多くなることがあります。これはミノキシジルによって血行が促進され、栄養が行き届くようになった結果、発毛が促されるとともに、それまでに生えている毛が押し出される形で抜けることによるものです。
つまり、新しい毛が生え始める前の準備段階に入ったということ。正常な変化ですので、心配しなくても大丈夫です。この状態は、1〜2ヵ月で落ち着くとされています。もし1~2ヵ月を過ぎても抜け毛が続くようなら、念のためクリニックで医師に相談することをおすすめします。
ミノキシジルの発毛効果には個人差がありますが、平均では、半年前後で効果が実感できるとされています。これは、発毛が始まるサイクルが整い、実際に発毛が始まるのにこのくらいの時間がかかるということです。即効性のあるものではないので、地道に続けていくことが大事です。
内服薬はクリニックなどで処方してもらう必要があり、現状では日本のドラッグストアなどでは購入できません。どうしてもということであれば、海外からの輸入という形で入手することは可能ですが、薬自体の安全性が担保されていないどころか、偽造品をつかまされるおそれもあるため、おすすめはできません。必ずクリニックで処方してもらったものを服用するようにしましょう。
ここまで書いてきたように、ミノキシジルは発毛に対して大きな効果が期待されている成分です。ただ、完全に万能ということではなく、場合によっては副作用が出て苦労をする、ということも念頭に置くべきです。選択肢の一つして用意はしておきつつ、お医者さんなどと相談をした上で、自分にあった形で発毛に役立てるようにしてください。分からないや気になることなどがあれば、クリニックで相談をして、お医者さんの提案を受けてみることをおすすめします。
毛髪再生治療(AGAやFAGA)の中でも、頭部に直接薬剤を打ち込むことでより発毛効果が得やすいといわれ注目を集めているのが「育毛メソセラピー」。
クリニックによって薬剤に違いがありますが、その中でも「薬剤に決まりがある」治療方法があります。その代表的なものとして、「HARG療法」「PRP療法」「BENEV療法」が上げられます。
当サイトでは、自分の血液から作られるために副作用リスクが比較的低いPRPをおすすめしています。
伊藤メディカルクリニック
伊藤 幹彦 先生
心臓血管外科を専門とし、高血圧や糖尿病、AGAなど幅広く対応が可能。
皆様の健康を生涯にわたってお守りする良きパートナーとして、わかりやすく、丁寧な診察に努めています。
※学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや商品等を推奨しているものではございません。
※HARG、PRP、BENEVはすべて保険適用外の自由診療のため、全額自己負担になります。費用は、税抜価格を掲載(税込表記のクリニックも一部ありますので、その際は「※税込み価格です。」とページ内に記載しています)。症状・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。 また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
毛髪再生治療(AGAやFAGA)の中でも、頭部に直接薬剤を打ち込むことでより発毛効果が得やすいといわれ注目を集めているのが「育毛メソセラピー」。
クリニックによって薬剤に違いがありますが、その中でも「薬剤に決まりがある」治療方法があります。その代表的なものとして、「HARG療法」「PRP療法」「BENEV療法」が上げられます。
「HARG療法」は他人の脂肪由来幹細胞の培養上清液を頭皮に注入する方法です。
「PRP療法」は自分の血液から成長因子を抽出し頭皮に注入する方法です。
「BENEV療法」他人の皮膚由来幹細胞の培養上清液を頭皮に注入する方法です。
当サイトでは、自分の血液から作られるために副作用リスクが比較的低いPRPをオススメしています。