髪の毛が薄くなったということでも、頭頂部などはなかなか普段から見ることはありません。ただし、「生え際が後退してきた」ということであれば、何らかのきっかけで気がつくこともあるでしょう。まずは、以下で紹介する生え際のチェック方法で確認してみてください。
鏡を見る、というのは視覚的に分かりやすいチェック方法です。その際はまず、鏡の前で前髪をかきあげ、おでこをしっかり見ます。そして空いている手の中指、薬指、小指の三本を揃えて額にくっつけて、小指を眉毛の上に置くように合わせます。この際、中指の上に隙間があるということであれば、髪の毛の後退を心配する必要があるかもしれません。ただし、額の広さには個人差があるので、あくまでも目安であることは認識してください。「前は隙間がなかったのに、今はある」ということであれば、警戒が必要であると言えます。
頭皮の状態は、発毛・育毛に大きく関わります。頭皮が突っ張って血行状態が悪いと髪の毛もきちんと生えてこなくなるので、頭皮の状態についても意識しておくようにしましょう。
頭皮のチェックは、指の腹で頭皮に触れ、頭皮の肌を左右に動かして行います。健康な頭皮であれば柔らかく、頭皮が軽く動くのですが、もし頭皮があまり動かないということであれば、頭皮が硬くなり、あまりいい状態ではないといえるかもしれません。
人間の髪の毛は1日に50本から100本ほど抜けると言われています。自宅などで抜け毛を見ることは多いと思いますが、その抜け毛をチェックしてみましょう。健康的な髪の毛であれば毛根はふっくらとしていますが、毛根がない、毛が細い、白くなっている、短い毛が抜け落ちている、という状態だと、発毛の状態がよくない可能性が考えられます。こうした髪の毛が多いのであれば、注意が必要です。
いわゆる「後退減少」とも揶揄される、生え際の後退。こうした現象が起きるのには、さまざまな理由があります。中には生活を見直し、対策をしていくことで改善可能なものもあるので、まずは原因について知り、心当たりのあるところを対策していく、というのが大事になってくるでしょう。
おでこが広がっていくので目立ちやすいことから、後退そのものに加えて人目も気になるものですが、なぜ後退するのか、その原因はいくつか考えられます。
後退減少は、決して本当に生え際が後退しているのではなく、前頭部の毛が抜け落ちてしまうことでおでこが広がり、生え際のラインが後退してしまうことで名付けられたものです。波のように徐々に生え際が後退したのではなく、毛が抜けていくことでおでこが広がっていく様子が後退したかのような印象だからこそです。
つまり、後退減少も抜け毛の増加によるものであることは間違いありません。そして前頭部、つまりは頭頂部からおでこにかけては男性ホルモンが多い部分となっているので、原因としてはAGAが考えられます。
後退減少も、いわば「前頭部の脱毛減少」です。その点では頭頂部やM字の抜け毛と根本的には同じ理由になりますので、血行不良も考えられます。
近年は仕事でパソコンと向き合う方も増えていますが、長時間パソコンに向き合っていると、同じ姿勢を継続し、かつ仕事なので緊張状態もあり、首肩周りが知らず知らずに凝っていると血行不良を起こしやすいです。首肩周りに関しては頭部へと血液が流れる通り道なので、凝っていると血行不良の影響がダイレクトに表れやすい部分です。
こちらは比較的髪が長い人に見られる現象なのですが、髪が長く、髪を結わいている場合、髪が引っ張られます。そのため、毛根を痛めてしまい、引っ張られている部分が次第に毛の再生能力が低下。前頭部が薄くなってしまう傾向もあります。
髪の毛が長い場合、スタイリング術は多々ありますが、面倒な場合には髪を結わくというケースも多いことでしょう。その際、あまりにもタイトに結わいてしまうと、常に毛根まで引っ張っている状態になり、前頭部の髪の毛への悪影響が懸念されます。
髪の毛もまた、体のほかの部分同様、栄養でできていますので栄養が足りなければ次第に髪の毛が作られなくなってしまいます。偏った食生活、あるいは暴飲暴食を繰り返している場合、次第に髪の毛へと回る栄養が不足し、髪の毛への影響が懸念されます。
ストレスもまた、髪の毛に悪影響を与えるものです。ストレス社会とされている昨今、誰もが様々なストレスを抱えているかと思いますが、髪の毛にも悪影響を与えます。
ストレスがあるとイライラしやすくなるだけではなく、髪の毛が痒くなったりもすることでしょう。体の自律神経の乱れが免疫を低下させることで、髪の毛にも悪影響を及ぼし、前頭部の抜け毛を促進させてしまうことで後退減少となってしまいます。
体内で生成される男性ホルモンの一種「テストステロン」が「5-αリダクターゼ」という酵素の影響を受けて「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンに変化し、これに髪の細胞が反応すると、髪の毛の成長が止まってしまう、ということがあります。これは体質によるもの、さらには両親からの遺伝によって起きるとされています。
人間の体は、睡眠中にストレスから解放され、疲労を抜くと共に、新陳代謝が行われることで古い細胞が新しい細胞に生まれ変わっていきます。これは髪の毛も同様で、髪の毛も寝ている間に成長をしていきます。また、横になって眠っているときは頭と心臓が同じ高さになるため、血液が重力に逆らうことなく頭皮まで行き届きやすくなる、ということも言えます。つまり、横になって眠る時間が足りていないときは、頭皮の成長を促すさまざまな要素を欠いてしまっている、ということが言えるのです。
生え際の後退は、若い人には無縁のものだと思っている人も多いかもしれません。しかし、実際には年齢を問わずに起こるものです。20代、あるいは10代であってもおでこが広い男性は珍しくありません。その点では、後退減少と年齢は特に関係ないことが分かるのではないでしょうか。
若いとまだまだ新陳代謝も活発なので、薄毛や抜け毛とは無縁だと思う方も多いかもしれません。実際、薄毛や抜け毛の悩みは若い男性よりも30代、40代の壮年の男性の方が多いことでしょう。
しかし、若さは決して「絶対に後退減少が起きない」理由にはなりません。むしろ若くてもAGAで悩まされている男性は珍しくありません。AGAだけではなく、ライフスタイルが乱れていれば、髪にも影響が出ます。
また、ストレスは年齢は関係ありません。むしろ若い方がストレスを受けやすい側とも言えるでしょう。会社や社会組織的に、若い方がどうしてもあれこれ言われるものです。自らの決定権もないなかで、ストレスを抱えている若い男性は珍しくありません。
後退減少を食い止める手法としてはAGA治療が挙げられます。AGA治療は抜け毛防止と発毛促進の二つのアプローチによるものです。抜けていく髪の毛をフィナステリド(男性ホルモンの抑制)で防止し、ミノキシジルによって発毛促進をと考えられています。
前頭部もまた、男性ホルモンが多い部分になりますので、ライフスタイルはもちろんですが、男性ホルモンをなんとかしなければなりません。そこでAGA治療です。フィナステリドによって男性ホルモンを抑えることで、後退減少に歯止めが効きます。
ライフスタイルを改善することで、後退減少への効果が期待できます。つまり、ライフスタイルの乱れは毛髪の成長を妨げてしまう、ということも言えるのです。
偏った食事や夜更かしなど、生活が不規則になっているときは十分な発毛・育毛環境が作られていない、と言えるでしょう。睡眠時間をしっかりと確保し、ストレスも適度に発散させ、さらには栄養を補給して血行も改善する。これらすべてを意識するとなると決して簡単ではありませんが、一つひとつ問題を改善することで、後退減少に歯止めを食い止めることも可能です。
ただし、ライフスタイルの改善はあくまでも「効果を期待」するものであって、ピンポイントで改善が期待できるものではありません。たとえば栄養をしっかり摂取し、睡眠時間を長く確保できたとしても、あくまでも「良い状態が整えられた」であって、後退減少に即効果があるものではありません。即時性という点でも高いものではありませんが、何もしないよりは良いでしょう。
毛髪の成長は、日々の生活の中で行われていきます。睡眠不足以外にも、偏った食事や夜更かしなど、生活が不規則になっているときは十分な発毛・育毛環境が作られていない、と言えるでしょう。
日々のライフスタイルを見直し、適度な睡眠時間を確保すると共に、髪を育てるのに必要な栄養素である「タンパク質」「ミネラル」「亜鉛」などをバランス良く摂取し、脂っこい食事を控えると共に、過度な飲酒や喫煙も控えるようにしましょう。
PRPも生え際後退減少の歯止めに期待できるものです。PRPとは自分の血を血小板化して成長因子を抽出し、頭皮にうって土壌を改良するという治療法です。AGA治療、あるいはライフスタイルの改善の場合、効果は「やるべきことをして待つ」というスタンスです。その点、PRPは気になる部分を「狙い撃ち」できますので、後退減少が気になっている方は、PRPを受けてみるのも良いでしょう。
前頭部に成長因子を注入することで、前頭部が刺激を受けます。結果、後退減少に歯止めを掛けることも可能です。また、PRPはAGA治療と併用することも可能なので、フィナステリドを服用し、脱毛に歯止めを聞かせながらPRPにて栄養を注入もできます。実際、PRPとAGA治療を併用している方も珍しくありません。
※HARG、PRP、BENEVはすべて保険適用外の自由診療のため、全額自己負担になります。費用は、税抜価格を掲載(税込表記のクリニックも一部ありますので、その際は「※税込み価格です。」とページ内に記載しています)。症状・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。 また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
毛髪再生治療(AGAやFAGA)の中でも、頭部に直接薬剤を打ち込むことでより発毛効果が得やすいといわれ注目を集めているのが「育毛メソセラピー」。
クリニックによって薬剤に違いがありますが、その中でも「薬剤に決まりがある」治療方法があります。その代表的なものとして、「HARG療法」「PRP療法」「BENEV療法」が上げられます。
「HARG療法」は他人の脂肪由来幹細胞の培養上清液を頭皮に注入する方法です。
「PRP療法」は自分の血液から成長因子を抽出し頭皮に注入する方法です。
「BENEV療法」他人の皮膚由来幹細胞の培養上清液を頭皮に注入する方法です。
当サイトでは、自分の血液から作られるために副作用リスクが比較的低いPRPをオススメしています。