頭髪そのものというより、外部的な要因によって発生しやすい「頭皮のにおい」。酸っぱいニオイや脂っぽいニオイなど人によって症状は異なりますが、頭皮のにおいはなぜ発生するのか、どのような生活習慣が原因になっているのか、トラブルのサインなのか否か…このページでは頭皮のにおいの原因について解説しています。
頭皮のにおいを増長させる原因の一つは、誤ったシャンプー方法にあります。例えば、髪を十分に濡らさずにシャンプーを使用すれば、頭皮を均等に洗うことができず、結果的にニオイの原因成分が頭皮に残ってしまいます。
また、シャンプーやコンディショナーが頭皮に均等に行き渡ったとしても、洗い流しが十分でなかったり偏りがあるなら、すすぎの残しが頭皮に残ってしまい、毛根を詰まらせるなどしてニオイが残る原因になるでしょう。
従って、シャンプーやコンディショナーを使用する際は、頭皮を均等に洗い、すすぎの残しがないようしっかり洗い流してください。
ただし、頭皮のにおいが厳しいからといって、1日に何度もシャンプーするのは良くありません。頭皮の中には頭皮環境を調整してくれる「常在菌」があり、この常在菌まで根こそぎ洗い流してしまえば、かえってニオイの原因成分が増えてしまい、逆効果になります。
頭皮の皮脂が少なめなら2日1回、皮脂が多めなら1日に1回程度のシャンプーが理想です。
洗髪も含めて朝だけシャワーするという生活習慣を送っている方もおられるかもしれませんが、頭皮のにおいという観点からすると、この生活習慣も要注意です。
なぜなら、朝シャンをして夜シャンをしないということは、一日の間に頭皮に付着した汚れや埃を洗い流すことなく就寝することになり、そこへもってきて寝汗をかいてしまうなら、一気にニオイの原因成分を繁殖させてしまうことになるからです。
もちろん、布団や枕など寝具が不衛生になることはいうまでもありません。皮脂が多めの人は、朝シャンして夜シャンもすれば大丈夫ですが、皮脂が少なめの人でも朝シャンだけで済ますのは考えものです。
よって、シャワーをするなら一日の終わりの布団に入る前、夜に行うのがベストでしょう。
頭皮のニオイを根絶すべく、力を込めて頭皮をゴシゴシ洗っている方もおられるかもしれませんが、この行為も完全にNGです。
なぜなら、頭皮を洗いすぎると、頭皮の炎症を招いて過剰な乾燥が進み、ニオイの原因成分の餌となる皮脂が過剰分泌してしまうからです。入念に洗うのは良いことですが、1日に何度も洗ったり、強くこすりすぎたりするのは良くありません。
頭皮は思いのほかデリケートな部分ですから、洗うときは指の腹を使い、優しくマッサージするように頭皮を揉み込んでいきましょう。「洗っても洗い過ぎないこと」これを念頭に置いてください。
人間の体は食べる物を通して形作られていますが、実は食生活の乱れも頭皮のニオイに関係しています。
特に、肉類や揚げ物、ケーキやスイーツ、スナック類、ジャンクフードばかり食べている人は要注意です。なぜなら、脂質や糖質の多い食べ物は、頭皮の皮脂分泌を促進してしまい、頭皮のニオイを増強してしまうからです。
ニオイの原因である皮脂を出やすくするのが脂質と糖質ですから、これらに偏った食生活は避けるべきでしょう。
理想としては、脂質や糖質は適量にして、抗酸化効果のあるビタミンCを中心に野菜を積極的に取り入れた食生活に切り替えることです。
一見関係なさそうですが、睡眠不足も頭皮のニオイを強くしてしまう可能性があります。なぜなら、睡眠不足が続くとストレスに繋がり、ストレスは体内で男性ホルモンの分泌を増やし、その結果、皮脂の分泌も増えてしまうからです。
そして過剰に増えた皮脂が、ニオイの原因になります。睡眠不足になることが直接、頭皮のニオイを招くわけではありませんが、ストレスが慢性的に続いて男性ホルモンが増えることにより、ニオイの原因である皮脂が過剰分泌されるというわけです。
間接的な要因ですが、ニオイを発生させる原因の一つとして留意したほうがいいでしょう。
頭皮のニオイは、単に臭いというだけでなく、何らかの皮膚疾患を招いている可能性もあるので注意が必要です。
例えば、脂漏性湿疹やアトピー性皮膚炎など頭皮湿疹に陥ると、頭皮の中でカビや菌が増殖して炎症を起こし、慢性的にフケやかゆみ、赤み、浸出液などが現れるようになります。そして炎症が慢性化した状態では、頭皮をしっかり洗ったり清潔にしても、症状が改善されない可能性があります。
従って、頭皮のニオイと合わせてこれらの症状が見られるときは、皮膚において治療が必要な状態になっている可能性があるので、早めにクリニックを受診したほうがいいでしょう。
頭皮のニオイは年齢や食習慣の乱れだけではなく、皮膚トラブルのサインかもしれない。このことも頭に入れたうえで、対策を講じましょう。
※HARG、PRP、BENEVはすべて保険適用外の自由診療のため、全額自己負担になります。費用は、税抜価格を掲載(税込表記のクリニックも一部ありますので、その際は「※税込み価格です。」とページ内に記載しています)。症状・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。 また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なりますので、不安な点については、各クリニックの医師に直接確認・相談してから治療を検討することをおすすめします。
毛髪再生治療(AGAやFAGA)の中でも、頭部に直接薬剤を打ち込むことでより発毛効果が得やすいといわれ注目を集めているのが「育毛メソセラピー」。
クリニックによって薬剤に違いがありますが、その中でも「薬剤に決まりがある」治療方法があります。その代表的なものとして、「HARG療法」「PRP療法」「BENEV療法」が上げられます。
「HARG療法」は他人の脂肪由来幹細胞の培養上清液を頭皮に注入する方法です。
「PRP療法」は自分の血液から成長因子を抽出し頭皮に注入する方法です。
「BENEV療法」他人の皮膚由来幹細胞の培養上清液を頭皮に注入する方法です。
当サイトでは、自分の血液から作られるために副作用リスクが比較的低いPRPをオススメしています。